田中ビネー知能検査Ⅵ(シックス)
田中ビネー知能検査Ⅵ(シックス)が2024年8月下旬発売となりました。
■はじめに
田中ビネー知能検査は、日本を代表する個別式の知能検査として、教育界で極めて高い評価を受けており、就学相談・教育相談・特別支援教育・医療相談等の様々な分野で幅広く利用されています。
1947年の初版以降、検査基準・実施方法・設問内容・用具等を順次改訂し、今回が第6版目となりました。
パッケージも一新し、実施時の出し入れや整理がしやすいように用具を小箱に分類しました。
田中ビネー知能検査Ⅵ(シックス)5つの特徴
・現代の「子どもから成人」の発達に即した尺度に改訂しました。
・時代にあわせて内容を取捨選択し、新しい問題を多数追加しました。
・マニュアル・記録用紙などを大幅に見直しました。
・精神年齢指標はそのままに、主要な指標としてDIQ(偏差知能指数)を採用しました。
※生活年齢2歳0か月~13歳11か月が対象の場合。DIQ=偏差知能指数
・アイコン・色・番号で、用具内容をわかりやすく表示しました。
「田中ビネー知能検査Ⅵ(2024年版)」における大きな改訂点
今回の改訂にあたって、以下のような田中ビネー知能検査を特徴づける部分はビネー式知能検査の根幹ともなるため変更せず、踏襲することにしました。
⃝1~13歳級までの年齢尺度に基づいた年齢級ごとの問題配列
⃝1~13歳級までの問題の提示順序
⃝知能の発達の指標の1つとしての精神年齢
その上で、時代の変化、子どもの変化と共に、各問題・検査結果の指標等の見直しを2013年から開始しました。
■問題(問題内容や材料、実施手続き等)の見直し
田中ビネー知能検査Ⅴ(2003年版)を構成する全問題について、課題の意図、内容、実施手続き、材料といったさまざまな視点から、慎重な検討を重ねました。その結果、改善の必要があると思われた部分には修正や変更を加え、不適当と判断されたものは削除し、その代替えとなる新作問題を積極的に考案して追加しました。
■生活年齢2歳0か月~13歳11か月の対象者の 結果の指標の変更
生活年齢2歳0か月~13歳11か月の被検査者を対象とした場合、「精神年齢」はそのまま使用することとし、IQについては、知能の発達状態を集団の中での相対的な位置づけとして示す「偏差知能指数(DIQ)」を主要な指標とすることとしました。
■マニュアルの構成の変更
田中ビネー知能検査Ⅴ(2003年版)では、「理論マニュアル」「実施マニュアル」「採点マニュアル」の構成でしたが、検査実施中、「実施マニュアル」と「採点マニュアル」の2冊を同時に見なければならないことへの意見が多く寄せられていたため、「実施・採点マニュアル」として1つにまとめることにしました。また見やすさを考慮し、B5版としました。
■カード類の構成・様式の変更
田中ビネー知能検査Ⅵ(2024年版)においては、実施上の利便性について考慮し、カードは可能な限り集約し、カード1~4の4種類の構成とし、またインデックスをつけるなどの工夫をしました。
■記録用紙の様式の変更
記録用紙については、B5版からA4版へと大きさを変更。各年齢級の問題が概ね見開きとなるようにして一覧性を高め、観察等を記録するスペースを十分に確保しました。
■用具収納の変更
用具の出し入れや整理がしやすいように、各用具を1つにまとめる大きなボックスに収納できるようにし、また、それらを収納できるバッグも用意しました。
ビネー法の知能観
ビネー法は、通常「一般知能」を測定しているといわれる。つまり、知能を各因子に分かれた個々別々の能力の寄せ集めと考えるのではなく、1つの総合体として捉えている。言い換えるならば、記憶力、弁別力、推理力などさまざまな能力の基礎となる精神機能が存在し、それが一般知能であると考えられる。
ビネーは、人が何かの問題に直面したとき、共通に作用する力が働くのではないかと考えていたらしい。共通する能力とは、方向性、目的性、自己批判性であり、知能とは、この3側面を持った心的能力であると考えられる。
①方 向 性…一定の方向をとり持続しようとするので、何らかの問題が生じたときにそれに向かって、集中する能力。
②目 的 性…目的を達成するために働くもので、途中で気が変わったり、諦めて投げ出したりせずに、最後まで問題に取り組み続ける能力。
③自己批判性…方向性や目的性をクリアしたうえで、自己の反応結果について適切に自己批判するもので、客観的な評価能力。
これらの3要素は、どの検査問題を解くときにもかかわってくるものである。「図形模写」「短文・話の記憶」「不合理」「ひもとおし」「類推問題」など、すべての課題に共通して働くものである。
■田中ビネー智能検査 改訂の歴史
初 版 田中びねー式智能検査法 1947年発行
第二版 田中びねー式知能検査法 1954年発行
第三版 新訂版 田研・田中ビネー知能検査法 1970年発行
第四版 全訂版 田中ビネー知能検査法 1987年発行
第五版 田中ビネー知能検査Ⅴ 2003年発行
第六版 田中ビネー智能検査Ⅵ 2024年発行
■はじめに
田中ビネー知能検査は、日本を代表する個別式の知能検査として、教育界で極めて高い評価を受けており、就学相談・教育相談・特別支援教育・医療相談等の様々な分野で幅広く利用されています。
1947年の初版以降、検査基準・実施方法・設問内容・用具等を順次改訂し、今回が第6版目となりました。
パッケージも一新し、実施時の出し入れや整理がしやすいように用具を小箱に分類しました。
田中ビネー知能検査Ⅵ(シックス)5つの特徴
・現代の「子どもから成人」の発達に即した尺度に改訂しました。
・時代にあわせて内容を取捨選択し、新しい問題を多数追加しました。
・マニュアル・記録用紙などを大幅に見直しました。
・精神年齢指標はそのままに、主要な指標としてDIQ(偏差知能指数)を採用しました。
※生活年齢2歳0か月~13歳11か月が対象の場合。DIQ=偏差知能指数
・アイコン・色・番号で、用具内容をわかりやすく表示しました。
「田中ビネー知能検査Ⅵ(2024年版)」における大きな改訂点
今回の改訂にあたって、以下のような田中ビネー知能検査を特徴づける部分はビネー式知能検査の根幹ともなるため変更せず、踏襲することにしました。
⃝1~13歳級までの年齢尺度に基づいた年齢級ごとの問題配列
⃝1~13歳級までの問題の提示順序
⃝知能の発達の指標の1つとしての精神年齢
その上で、時代の変化、子どもの変化と共に、各問題・検査結果の指標等の見直しを2013年から開始しました。
■問題(問題内容や材料、実施手続き等)の見直し
田中ビネー知能検査Ⅴ(2003年版)を構成する全問題について、課題の意図、内容、実施手続き、材料といったさまざまな視点から、慎重な検討を重ねました。その結果、改善の必要があると思われた部分には修正や変更を加え、不適当と判断されたものは削除し、その代替えとなる新作問題を積極的に考案して追加しました。
■生活年齢2歳0か月~13歳11か月の対象者の 結果の指標の変更
生活年齢2歳0か月~13歳11か月の被検査者を対象とした場合、「精神年齢」はそのまま使用することとし、IQについては、知能の発達状態を集団の中での相対的な位置づけとして示す「偏差知能指数(DIQ)」を主要な指標とすることとしました。
■マニュアルの構成の変更
田中ビネー知能検査Ⅴ(2003年版)では、「理論マニュアル」「実施マニュアル」「採点マニュアル」の構成でしたが、検査実施中、「実施マニュアル」と「採点マニュアル」の2冊を同時に見なければならないことへの意見が多く寄せられていたため、「実施・採点マニュアル」として1つにまとめることにしました。また見やすさを考慮し、B5版としました。
■カード類の構成・様式の変更
田中ビネー知能検査Ⅵ(2024年版)においては、実施上の利便性について考慮し、カードは可能な限り集約し、カード1~4の4種類の構成とし、またインデックスをつけるなどの工夫をしました。
■記録用紙の様式の変更
記録用紙については、B5版からA4版へと大きさを変更。各年齢級の問題が概ね見開きとなるようにして一覧性を高め、観察等を記録するスペースを十分に確保しました。
■用具収納の変更
用具の出し入れや整理がしやすいように、各用具を1つにまとめる大きなボックスに収納できるようにし、また、それらを収納できるバッグも用意しました。
ビネー法の知能観
ビネー法は、通常「一般知能」を測定しているといわれる。つまり、知能を各因子に分かれた個々別々の能力の寄せ集めと考えるのではなく、1つの総合体として捉えている。言い換えるならば、記憶力、弁別力、推理力などさまざまな能力の基礎となる精神機能が存在し、それが一般知能であると考えられる。
ビネーは、人が何かの問題に直面したとき、共通に作用する力が働くのではないかと考えていたらしい。共通する能力とは、方向性、目的性、自己批判性であり、知能とは、この3側面を持った心的能力であると考えられる。
①方 向 性…一定の方向をとり持続しようとするので、何らかの問題が生じたときにそれに向かって、集中する能力。
②目 的 性…目的を達成するために働くもので、途中で気が変わったり、諦めて投げ出したりせずに、最後まで問題に取り組み続ける能力。
③自己批判性…方向性や目的性をクリアしたうえで、自己の反応結果について適切に自己批判するもので、客観的な評価能力。
これらの3要素は、どの検査問題を解くときにもかかわってくるものである。「図形模写」「短文・話の記憶」「不合理」「ひもとおし」「類推問題」など、すべての課題に共通して働くものである。
■田中ビネー智能検査 改訂の歴史
初 版 田中びねー式智能検査法 1947年発行
第二版 田中びねー式知能検査法 1954年発行
第三版 新訂版 田研・田中ビネー知能検査法 1970年発行
第四版 全訂版 田中ビネー知能検査法 1987年発行
第五版 田中ビネー知能検査Ⅴ 2003年発行
第六版 田中ビネー智能検査Ⅵ 2024年発行
出版社 | 田研出版 |
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著者 | 編:田中教育研究所 監修:大川一郎 編集者:中村淳子 野原理恵 芹澤奈菜美 神田尚 |
適用年齢 | 適用年齢:2歳~成人 |
医療診療・点数 |
商品名 | 価格 | 内容 |
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フルセット | 157,300円 (本体 143,000円) |
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検査用具 | 132,000円 (本体 120,000円) |
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検査法 | 13,200円 (本体 12,000円) |
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記録用紙 | 12,100円 (本体 11,000円) |
20名分 *下記2種類ございます。ご注文の際にご指定下さい |